市民の「ちから」で「まち」をつくる。

環境支援事業

東根の環境保全を自分たちの手で

環境支援事業部では、身近な河川の美化や水質調査・水生生物の観察を行い、環境保全の意識向上に努めています。
また、地球温暖化防止活動として県の補助制度の採択を受け地域住民と連携した「森づくり活動」を行っています。

身近な環境を目の前に置いた活動を続けていくことで、会員全員が常に環境支援の意識を持てるよう日々努力するとともに、地域環境への貢献をしていきたいと考えております。

白水川河川清掃 ~ふるさとの河川を守る~

平成18年度に「山形県ふるさとの川アダプト事業」(現ふるさとの川愛護活動支店事業)を引き継いでから、定期的な河川清掃を行っています。この事業は、行政のサポートを得ながら、養子縁組を意味するアダプトの言葉のように、地域環境を育み守ろうと活動するものです。
河川清掃による美化・保全活動は、ポイ捨てや不法投棄に対する啓発活動へも繋がります。
美しい地域の環境を次の世代へ引き継ぐためにも、皆様の一層のご支援とご協力をお願いいたします。

 

NPOひがしねが「山形県ふるさとの川愛護活動支店事業」より委託されている清掃エリアは、東根市蟹沢地区の白水川の氷川橋から蟹沢橋までの河川敷200mです。年4回ほど、会員とともに清掃を行っております。

参考 ふるさとの川愛護活動支援事業山形県

白水川の水質調査

私たちの清掃活動によって地域の河川がどのように変化しているか、定期的な水質調査を行っています。

 

 

水質調査の流れ

  1. 気温と水温の計測
    気温と調査地点の水温を計測します。
  2. 透視度の計測
    透視度計に採取してきた水を注ぎ、真上から除きながら、下に付いている栓を開いて少しずつ水を抜いていきます。底にある2重十字線がはっきり見えたときの水の高さを目盛りから読み取ります。その値が水の透明度を表す「透視度」です。
  3. 水の色と臭いをチェック
    調査地点の水を白い紙コップに採り、色やにごり、臭いを調べます。水の色は「無色透明」・「淡黄白色」・「濃褐色」・「白濁色」などと記入します。水の臭いは、有無のほかに具体的な臭いを記入します。
  4. 川幅の計測
    流水のある部分をメジャーなどで計測します。
  5. 採取場所のチェック
    採水場所を正確に記入します。下流を向いて左を「左岸」、右を「右岸」、流れの中心付近なら「流心」と記入します。
  6. 水深の計測
    採水する場所の深さをcm単位で記入します。
  7. 流れの速さの計測
    一定の区間を、葉っぱや浮きなどが通過する時間を計ります。何回か行い、その平均値を記入します。
  8. 油膜・泡立ち・浮遊ゴミのチェック
    川の水を観察して、油膜や泡立ち、浮遊ゴミの有無を記入します。
  9. パックテスト
    チューブの中の試薬に調査地点の水を反応させ、変化した水の色を比色カードと比べて能動を判定し水の流れの程度を検査します。

地球温暖化防止活動 ~できることから~

私達は、地域が一体となった地球温暖化防止活動を支援しています。
例えば、CO2の削減を目的にした、エコドライブ運動やマイバック運動。自転車発電による電力を使ったライブイベントに、クリーンエネルギーの利用や理解を深めるための太陽光パネル製作など、身近で生活につながりのある活動を通して、豊かでかけがえのない地球環境を、将来へ受け継いでゆこうとするものです。

自転車発電機を使ったライブを開催

地球温暖化防止活動の取り組みの一つとして、リサイクルされた自転車を改造し、自転車を漕ぐことでバッテリーに充電できる自転車発電機を作りました。この3台の自転車をイオン東根店、さくらんぼタント館(JRさくらんぼ東根駅)に設置して、市民の方にも充電を手伝ってもらい、「エコライブinひがしね」イベントにて、充電された電気を使ってフォークライブを行うことに成功しました。

 

電気を作ることの大変さを実感していただき、省エネとエコ意識を高めようという目的で行ったイベントは大変好評で、自分たちで作り上げることができた経験は、その後の太陽光パネル制作に繋がっていきます。


太陽光パネルの普及推進活動

再生可能エネルギーを身近なものに

今、環境に負荷を与えないクリーンエネルギーが注目されています。
クリーンエネルギーとは、二酸化炭素や窒素酸化物などの有害物質を出さないエネルギーのことです。例えば、太陽光、水力、風力、地熱などが利用されています。
私達は、このクリーンエネルギーの活用し、私たちの生活に必要とされるエネルギーをまかなうモデルケースづくりを目指しています。

私達は、地元高校生と共に太陽光パネルを製作しました。
環境を汚さないエネルギー開発に注目が集まっている昨今、将来につながるエコ活動の1つとして、地域の皆さまとともに考え、活動していくために取り組んだものです。
このパネルの製作と利用を通して、広く、エコロジーや環境意識の啓発につなげようとしています。

手作り太陽光パネル

山形県立東根工業高等学校(現在は山形県立村山産業高等学校に併合)にて、手作り太陽電池パネルの製作講習を受けました。太陽光を電気に変えるセルに銅線をハンダづけし、セルが割れないようにするために、ラミネートをして完成させました。

 

2台作った太陽電池パネルは、台車に乗せて、バッテリー充電池と一緒にどこへでも移動でき、東根さくらんぼ民話館の防犯ライトや冬期イルミネーション、イベント開催時のマイクの電源に使用して大活躍しました。